今が幸せであれ

明日死ぬ前に書いとこう

情けない上京(約1,200字)

2019年1月17日

生活の不安が増大すると
目先のお金にとらわれるのは
致し方ないことと思います。

会社員を辞めてから、
何をして良いかわからずただ働きもせず
さすがにまずいと始めたバイト
まずはお金の話はあまり前面に出さないで、やったことない仕事なので、
言われたことをやってみよう、と。
ただ、最低賃金ぎりぎりの時給と、
出来高制の販売も、はじめの話の半分以下の出来だったので、
使っていただいてる方に悪意はなかったのでしょうが
あまりに最初の条件との落差に堪えられずフェードアウト。
職安にも探せば働き口などいくらでもあるというのは見ればわかるのですが
会社員時代の時給を超える職がないことに拒否を続け、
またその後バイトもせず、ただ悶々としていた時期がありました。
並行してやった仕事は、
まだ起業したばかりとかこれから展開とかで
たまにお給金をいただく程度(それでもありがたいことでした)
ほぼ無報酬で働きながら、
自分自身は貯金が減って死ぬのではないかとの恐怖に駆られ続けました。

程度問題もありましょうが
マズローの欲求5段階説(一説には6段階説)」でいう、
第1段階である生理的欲求も満たせず、
第2段階である安全の欲求も満たせない、という場合、
お腹は減るわ安心して住めないわという不安が募ると
それ以上の段階である社会的欲求、尊厳欲求、自己実現欲求
(それと自己超越欲求)など求めるのが難しいのかなと思いました。
そんな状態で不安に陥っている人に
「成功するまで続けよ」と言っても、なかなかできるものではないと思います。
いつ成功するかわからないものに時間とお金をかける勇気がそんな時に生まれません。
自分の立ち位置も確認しないで高みばかりみてました。

その状態のまま今回上京してみました。

悶々とした時を過ごしながら
ああこの時間を時給いくばくかのバイトでもしたが価値あるのではと
ただ悩み続けたその時間は
「時給」の概念に縛られたままでした。

考えてみれば、
昔はよく働きました。
朝早くから終電まで、家族との時間よりも仕事を優先しました。
労働時間は長かったけど
少しずつ給与が上がり、働いた分だけ手に入り、
それがプライドだったのかもしれません。
ですがいろんな事があって、徐々にまわりに先を越され、
一所懸命わたしのほうが真面目に働いたのに何故?の気持ちが抜けず、
あと業界の先がないと思って辞めてから
何をしようかと思いつつ、
自分探しと人に言われた時期。

そういう踏ん切りの悪さを置きざりにして上京したのかもしれません。
会社辞めたことは後悔してないけど、
時給に負けて会社辞めたその考え方だけずるずる引っ張ってたなと

今日「あなたすぐこちらに戻るべきだったかも」とも言われたことを
現在潜伏先のゲストハウスで思いつつ、
そこまで理解できたからこそ
こんどこそ、きちんと働かなきゃという気が
辞めてようやく出てきました。
それだけでも、上京の効果はあったかもしれません。